●自分の中のコップを満たすこと

2022.2.3  店主のつぶやきブログ

よく「人間は食べたものでできている」という言葉を目にしたり、聞いたりする。
自然の仕組みや、作物のできる過程なんかを深く理解したり、身近に感じたりすると
その意味がストンと体に落ちる様に理解できる。
これを「腑に落ちる」という。

日々、口に入れたものが自分の肉体を作る。

それと同じように人から優しさをもらうと人に優しくできる。
愛情をいっぱい注いでもらって育った人は全てに愛を持って
接することができるように思える。
「愛情をもらう」というのは親やパートナーからなど
自分以外の人間から、ということだけではない。

自然に優しく包まれているように感じたり、
地球から愛されているように感じたり、
自分で自分を大切に労ってもいい。


そんなことを考えたりしているのでうちのスタッフには
お菓子を作ることに忙殺されて欲しくない。
若いうちはがむしゃらに働くのもいいが、それが万人に当てはまる訳ではないし、
私はそういう働き方をしてきて随分心と体を病み、復活するのに時間がかかった。
長時間働くのが当たり前、という暗示にもまんまとかかってしまったし(笑)

作る作業やテクニックを覚えるのにたくさんの仕事をこなすのは当然のように
当たり前のことだけど、1つ1つ丁寧に携わり仕上げて覚えたっていいと思う。
「効率」という観点からは外れてしまうけど、
うちは田舎にあるし、この空気感を含めてお菓子を作ると、
その魂がお菓子に宿り、
食べた方がホッとできるんではないか、と考えている。