金継ぎ
2025.12.12 お店のブログ
思い入れのある茶碗とマグカップを修理してもらった。
母が使っていた茶碗。
高価な物では無いだろうが手触り、素地の薄さ、色合いが好きで
既に2箇所チップしていたが
母に「この茶碗すき」と言ったらよくこの器におかずを装ってくれた。
そんな思い出があり器を見るたび修理したいと思っていたところ
知り合いの知り合いに金継ぎの先生がいると知り修理をお願いできる事になった。
お渡しして半年以上経って今日手元に戻ってきた。
継がれるとそれはそれで新しい器になっていて貴重感が増してしまい
もう使えないかも・・・と思ってしまった。
茶碗とマグの2品の修理代金でそれなりのものが買えたが
母との思い出がアップデートされ私にとって唯一無二の価値ある茶碗となった。
「無駄」なものには「美」がある
私にとっては修理代以上に贅沢な茶碗になった。
