リンゴの季節到来

2025.9.12  お店のブログ

まだホテルで修行中だった頃、同じペストリーで働く仲良しの友達3人で京都へぶらり散歩に行った。
その時たまたま行ったパティスリーで買ったリンゴのタルトが好みすぎて衝撃を受けた。
何て名前のお店だったかな〜プティ何とか…だったな。
女性シェフでお菓子教室をメインに少しの焼き菓子と数種類のタルトが置いてあった。
当時、生ケーキが無くて、カフェスペースも無くて、お店が成立するんだ…と驚いた事を覚えている。
自分でお店を始めて数年後、このお店のシェフが出されたレシピ本に衝撃を受けたあのリンゴのタルトが載っていた。あの味が食べられる!と興奮しながら作った。
あれから10数年が経ち、あのレシピは私なりに熟成させてお店の味になっている。
(販売期間が短いのでお店の味と思っているのは私だけかもw)
このレシピは早生品種が良く合う様に思う。
早生特有の酸味とエグ味を含んだ渋みがタルトの美味さを引き上げている。

昨今甘さを追求するフルーツが多いけど、甘いだけのフルーツより酸味やエグ味、渋味があった方が深みが出て『美味しい』の余韻が長くなる様に思う。
ケーキに使うにしても(種類にもよるけど)酸味を多く含むものの方が個性をだしやすく使いやすい。

早生リンゴを使った『ポムファイン』は売れ残ったら私のオヤツ確定👍