
「美濃」という町
2025.9.25 お店のブログ
私は美濃市生まれ、美濃市育ちの人間だ。
一時よその地域に住んだこともあり「美濃」という町を現実的に俯瞰してみたことがある。
再び美濃に定住して20年。
お店をオープンした20年前と今とでは色々と様変わりしている。
町並みの中に住みながら仕事もしているが明らかに衰退の一途を辿っている。
限界集落に片足を突っ込んでいると感じる。
これからこの町をどうしたいか、
どうすればいいか、
市や政治家が具体的に考えることだと思うのでここで述べることはしないが
自分のお店と美濃については色々思うこともある。
市が衰退するってことはお店も減っていく、ということで私のお店も存続を危ぶまれる。
現に今のお店の状況は決して良くはない。
商品については全く問題なく一定以上の味を出せている、と思っている。
販売価格に限界まで低く設定している。
原材料の価格を知っている人からしたらかなりお得に感じてもらえると思う。
正直に言って今の価格はしんどいがこれは家族所有の店舗なの実現している価格だ。
しかし、田舎に住む人で洋菓子に触れる機会が少ないと
比較対象がコンビニや大手チェーンのケーキ屋さんになり高値と思われる。
最近は化学的、機械的に技術が上がり安値でも美味しいものが手に入るからそこと比べられたら
太刀打ちできない。
私のお店はそこと競っているつもりは一切ないが「購入者」からすると
「洋菓子」という同じ土俵の上ってことになる。
どうやって差別化をしてそれを認知してもらうか、
理解してもらい、どうやって選んでいただくか、考えると永遠に沼る。
とりあえず、今のままでは良くないってことは理解しているので
これからどうすればいいのか、
自分はどうしたいのか、
いつも考えてる。
8月の終わりに「霊断」(れいだん)というのを鳥取のお寺のご住職から受けた。
5個だったかな?1文字書かれた石?みたいなのを念じながら袋から順番に出して、
その並びでどういった星回なのか、今の問題点は何か、みたいなのを占ってくれる。
(なんとなく易みたいだな、と思った)
致命的なことを言われた。
「土地(美濃)がダメだ」と笑
今年の初めにもそんなことを言われたことがあり、
内心「やっぱりか」と思った。
他所に行った方が成功する、と。
まぁ20年やってきて今更かよ!って思うこともあるけど、そーだよな、と思うこともある。
ほんと、色々考えるよ。笑